活動報告

公開シンポジウム「バルテュスとその境界」を開催(2014/06/29)

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 平成26年6月29日(日)午前10時30分から午後5時15分まで、文学研究科237講義室にて、文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター主催により、東京と京都での展覧会に合わて、20世紀フランスを代表する画家であるバルテュス(本名バルタザール・クロソフスキー、1908-)に関する公開シンポジウム「バルテュスとその境界(Balthus: Boundaries and Passages)」が開催され、学内外から約150名の参加者があった。バルテュスの画業は、キュビスム、抽象絵画、シュルレアリスムなどモダン・アートにおける主要な動向のいずれにも回収できず、20世紀美術の展開における位置づけがきわめて困難である。その一方で、ピエロ・デッラ・フランチェスカをはじめとする過去の巨匠や近現代の画家たちから、貪欲に芸術的養分を吸収していたこともよく知られている。このような状況を踏まえ、本シンポジウムは、外部から輪郭や境界を照らし出すことで、これまでにないバルテュス像を立体的に浮かび上がらせることに照準を定めた。キリスト教(木俣元一=本学教授)、プッサン(栗田秀法=本学教授)、クールベ(鈴木俊晴=豊田市美術館学芸員)、シュルレアリスム(副田一穂=愛知県美術館学芸員)、ボナール(吉田映子=三重県立美術館学芸員)、少女文化(坪井秀人=国際日本文化研究センター教授)といった多様な観点から画家を捉えようとする充実した研究発表が行われた後、約1時間のディスカッションが交わされ、バルテュス研究の豊かな可能性が提示された。


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・プログラム:

●木俣元一(名古屋大学大学院文学研究科教授)

「バルテュスとキリスト教」

●栗田秀法(名古屋大学大学院文学研究科教授)

「バルテュスとプッサン」

●鈴木俊晴(豊田市美術館学芸員)

「バルテュスとクールベ」

●副田一穂(愛知県美術館学芸員)

「バルテュスとシュルレアリスム」

●吉田映子(三重県立美術館学芸員)

「バルテュスとボナール」

●坪井秀人(国際日本文化研究センター教授)

「バルテュスと少女文化」

・日時:2014年6月29日(日) 10:30~17:00

・会場:名古屋大学文学研究科 237講義室

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