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中国文学

加工済み 山谷1.jpg

中国文学の始源はほぼ紀元前1100年頃にまで遡ることができる。以後断絶することなく、今日まで継続して文学的営為が積み重ねられてきた。この間、約三千年。これが中国文学の全行程である。ある時代、ある人により、ある場所で誕生した作品は、後代に止むことなく記憶・蓄積されていき、その豊富な文学的記憶の継承と葛藤の中から、次の新しい文学的意匠が生まれてくる。その際、どんな文化圏であれ、それぞれの原初的様態を象徴的に顕現する古典は、時代の変化とともに姿を変えながらもその本質的な根幹部分をつねに再生・浮上させryumon2-thumb-400x300-520.jpgてくる。この滔々たる流れは、人類史の中でもとりわけ中国学において顕著である。本研究室が中国文学を古典学と位置付けているのは、こうした理由による。

 またここで用いられる言語―中国古典語―は、中国のみならず周辺国にも伝播し、広域的「漢字文化圏」を形成した。その意味では、これらの地域に越境して存在する中国古典語文献を多元的に読解し、その文化や学問のありようを再検討することで、今日的な可能性を構築していくことも中国文学の重要な研究課題である。
 本研究室では精緻な読解を基礎にするが、方法論や視点を異にしながらも自由で闊達な学風を大切にしている。主任教授の加藤国安は、中国古典の詩論や漢籍の書誌的理解、また日本近世~近代における中国古典詩文受容史などを中心に取り組んでいる。准教授の田村加代子は、語学的な知見の上に立って文学的現象の解明を目指し、中国語を共時的な見地から眺めると同時に、通時的な立場にも立ち統合的に中国の言語現象を把握することを課題としている。

 なお画像上段は、市立米沢図書館蔵抄本『山谷詩集注』二十巻十一冊本である。この米沢善本の画像掲載には市立米沢図書館館長様より、許可をいただいた。大学院の演習にて実際に精読する資料である。また下段は中国洛陽の龍門石窟の画像である。

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